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君たち、中国に勝てるのか [読後感想文]

君たち、中国に勝てるのか

  全く畑違いの分野の本に手を出した。4人のもと自衛隊幹部が台湾有事を視野に日本の安全保障を語る座談会形式の本である。2018年防衛計画大綱策定時、居並ぶ自衛隊幹部に向かっていきなり『君たち、勝てるのか』と問うたのは、時の総理・安倍晋三。彼はまた、「(尖閣を巡り)戦争になれば自衛隊員は何人死ぬのか」とも問うている。それはともかく、本書を読んで特に印象深かった点を以下に列記したい:

♢尖閣有事に際し日本政府は日米安保に期待しているが、アメリカは「尖閣は日本で対処せよ。アメリカは台湾で手一杯」というか、「日本は、自分は何も尖閣防衛の努力をしてないくせに俺たち米兵に戦えというのか、ふざけるな」という態度である。

♢小国ウクライナは国を挙げてロシアと戦っている。一方、2021年に79ヶ国を対象に実施された世界価値観調査によると、「もし戦争が起こったら、国のために戦いますか」という質問に対して、日本の「はい」は13.2%(最下位)、「わからない」は38.1%(トップ)だった。

♢日本だけで勝つことは無理です。日本はアメリカの世論に対し、「日本も自ら血を流しても国を守る意思がある」と思わせなければなりません。アメリカは民主主義国家だから、その時の世論に引き摺られます。バイデン大統領がウクライナに派兵しないと言ったのは、世論調査で国民の67割が「派兵すべきでない」と答えたからです。

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 コロナ日本上陸以来2年続いた老々散歩も、昨夏ヨーロッパに旅した連れ合いがオランダで転倒、骨折以来、絶えて久しいが、先月はおのれ自身が家で転倒、入院したため、このところ一人散歩さえ、天気によっては控えがちである。先日久し振りにいつもの道をたどるうち、懐かしい2種類の黄色に出遭った。いずれも弟切草の仲間の金糸梅(きんしばい)と長い雄しべを一杯生やした未央柳(びようやなぎ)だった。もう一年経ったんだ、と思う自分の他に、また一年生きたんだと思う自分を見て、ふと狼狽えていた。

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2023528日)


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