師走2023年 [巷のいのち]
師走2023年
“師走”が12月の異名だと知ったのは、恥ずかしながら、ついこないだのこと、それまでは、年末が近づくとそろそろ師走かと、ぼんやり感じるままに過ごした78年だった。思えば我が人生一事が万事そんな調子だったため、最近は曖昧に覚えていた言葉に出遭うたびにスマホで確かめるようになりました。
師走の2日に六義園で出遭ったハゼノキのちいさな秋のことは前稿で報告しましたが、同園で見た他の樹の秋景色の一部を紹介します(写真順に、紫式部、銀杏、モミジ、イロハモミジ)。ご覧のように秋も大分深まり、錦秋はもう直ぐのようです。
師走の初日、老夫婦揃って初めての病院を訪問。日頃行きつけのクリニックの紹介状を携えて、認知症の診断をしてもらうためだった。数頁に亘るアンケートを提出し、専門医からのいろんな質問に答えた結果、二人とも現状では精密検査までは必要ないでしょうとのことであった。
師走の夜、例年のようにアパートの庭にイルミネーションが灯った。大和様式ではないけれど、年の終わりを告げるには十分な雰囲気。どうやらこのままもう一つ、年の瀬を跨ぐことになりそうだ。
(2023年12月6日)
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