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アメリカ 闇の政府 [読後感想文]

アメリカ 闇の政府

 馬渕睦夫著『ディープステート 世界を操るのは誰か』を読んで、近現代に世界に起こった重大事件や今も進行中の事変は、殆どの場合、米国のディープステート(闇の政府)が画策した結果であるとの説明に、おっ魂消てしまった。著者はかってウクライナ、イスラエル、キューバ、タイの大使を歴任したことがあるノンフイクション作家で、DS(Deep State)陰謀論者とも呼ばれている。同氏を読むのは3冊目。最初は胡乱な目で読んでいたが、これまで歴史解釈等で辻褄が合わなかったものが次々と氷解するにつれ、真摯に向き合うようになった。

 著者の説明では、DSとはユダヤ系のウオール街の国際金融業者が中心となり、米国政府の閣僚、高級官僚と連携して、世界を国境なき画一的なデモクラシーに纏めようとする国際的な秘密結社のようだ。目的のためには手段を択ばない。第1次世界大戦も第2次も仕組んだのは彼らで、ロシア革命も支援。のみならず、毛沢東を支援し、中国の赤化を図ったのもDS。更には、長きに亘ったあの東西冷戦さえ八百長だったというのだ。

 ただ、そんな中、真っ向からDSに立ち向かったのがトランプだった。彼の方針はDSとは真逆で、「アメリカ・ファースト」、各国がそれぞれ自国の利益を優先することこそが、ひいては世界のためになる、というもの。トランプは、しかし二期目の大統領選挙で落選。圧倒的多数の投票を獲得しながら、DSが支配するマスメディアによる不正選挙の誹りを受け、これまたDS影響下にあったFBI等の司法機関の擁護も得られぬままの落選であった。

 著者の見立てでは、ウクライナでプーチンが戦っている本当の相手は、ウクライナのゼレンスキーではなく、DSである。プーチンは早くからDSの存在に気付き、対決姿勢を鮮明にして来た。この戦争はプーチンを失脚させるためにDSによって仕組まれたものだと言うのだ。

 著者によれば、かっての国際連盟も今の国際連合もDSの傀儡のようなのだ。すべての話しが、傘寿(数えの80歳)に至るまで教わり学んだことと余りにかけ離れているので途方に暮れるが、YouTubeで見る著者は真摯に、あくまでも真摯に語りかけてくる。この先も我また真摯に、耳傾けてみよう。

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20231028日)


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