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コ-ルダー・ウオー(その1) [読後感想文]

コ-ルダー・ウオー(マリン・カツサ著)


 


 このところ本を読むたびうろたえる。あと僅かで78歳を超えるのに、これまで一体何を学んでいたのかと。今度の本もそうだった。「コールダー・ウオー」?最初は意味が分からなかった。より冷たい戦争って何なんだ?著者のマリン・カツサとは何者だ?・・・読むにつれ分かって来た。マリン・カツサはカナダのエネルギー関係の専門家、コールダー・ウオーとはどうやら彼が創った造語で、ロシアのプーチンが欧米相手に仕掛けた超冷戦のことだということが。


 この本が書かれたのは2014年、即ち今を去る8年も前、なのに著者はこの本でそれまでの20年にわたる世界の政治経済、特にエネルギー分野における確執を分析、結果としてプーチンに米欧にうち勝とうとの遠大な構想があることを予告、返す刀で米国による余りにも恣意的な行動(ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦争等々)に対し警告を発している。それかあらぬか発刊当時、米国のベストセラーにまでなったという。


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 文中出遭う出来事の大半は我れ知らぬことばかり。その一つは例えば、プーチンは極貧の家に育った。何しろ19平方メートル一部屋に家族6人が住んだらしい。プーチンの祖父は料理人で、その料理は悪名高い怪僧ラスプーチンの口にも上り、気に入られたという(もしかして名前が似ていたせいもあったのか)。


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 2週間ほど前、日課の散歩の道筋でイチョウの木に実が生っていた。根本の草叢にも落ちた実がいくつか転がっている。生まれたての銀杏ぎんなんとの出遭いは生まれて初めてのことだった。新鮮な黄色がまるで心に沁みるようだった。


 


2022925日)


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