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六義園 もう一つの秋(2022年) [巷のいのち]

六義園 もう一つの秋(2022年)

 

 六義園の今年の秋の写真からもう6枚を加えたい。水辺のススキと真っ赤に紅葉したドウダンツツジ、早くも正月に向けて赤い実をたわわに付けた縁起物の万両、そして最後に紫式部の3枚を。

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紫式部に初めて出遭ったのは、秋の群馬の山の中だった。榛名湖から伊香保温泉に下る途中、全山が紅葉か黄葉に染まる中、紫の点々が視野を捉えた。何だこれ?その時は未だ知らなんだ、紫式部という名の木があるなんて。しかしもう、あの野生の紫色を見ることはないだろう。股関節を痛め、山歩きを諦めて一年が過ぎた。その15年前のことだった、このままでは肺気腫が進行して死ぬより苦しいことになりますよ、と医者に脅されたのは。で、40年吸い続けたタバコを止め、有酸素運動のためと思い山歩きを始めたのが62歳。以来週末になると低い山を求めて旅に出た。だが結局は、健康のために始めたはずの山歩きも、過ぎたるは及ばざるが如しだったようだ。

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六義園の紫式部は、野生のものではない。しかしその色は、いつか見たあの伊香保の森の実のように純で艶やかな紫に輝いていた。また来る秋があるのなら、来てみよう、あの色に会うために。

2022127日)


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